摩周湖
霧のベールに包まれる神秘的なカルデラ湖
霧のベールに包まれる神秘的なカルデラ湖
北海道東部、阿寒摩周国立公園に位置し、周囲20km、面積19.6平方km、日本国内では6番目に大きなカルデラ湖です。約7000年前に大規模な噴火によって摩周火山が陥没してできたカルデラに水が溜まった湖です。
傾斜は45度程切り立った湖岸が人の近寄りを拒みつつ、かつ流れ込む川がなくプランクトン等の不純物が運び込まれないため、世界ではバイカル湖に次いで二番目透明度高い湖です。また平均水深146mの深さがあることと、透明度から青以外の光の反射が少ないため、「摩周ブルー」と言われる青さが作り出されました。
湖の中央にカムイシュ島と呼ばれる高さ30mの小島があり、湖が形成された後湖底から噴火した火山(高さ約240m)の僅かな頂部が湖面に現れたものと調査で分かりました。「カムイシュ」はアイヌ語で「カムイ(神)」と「シュ(老婆)」が組み合わせる「神となった老婆」の意味を表します。アイヌの伝説では、かつて宗谷方面にあるコタンの強い酋長が敵に討ち入られ殺されてしまいました。酋長の母は孫を抱き、闇に紛れて逃げ出しました。しかし、山野を逃げ惑ううちに大切な孫を見失ってしまいました。連日孫を探し続けて摩周湖湖畔に辿り着いた老婆が、悲しみと疲れ果てたあげく、動けず摩周湖のカムイシュ島になってしまいました。
歌手布施明の「霧の摩周湖」が昭和のヒット曲になったことで、摩周湖が一気に日本全国に知り渡りました。釧路の南の太平洋で発生した暖かく湿った空気が北上とともに急激に冷やされることで霧になります。冷たい霧が摩周湖の外輪山を越えて、窪地の湖面に溜まりやすくなり、摩周湖=霧というイメージが強く定着されています。「霧が晴れた摩周湖を見ると出世できない、婚期が遅れる」という説もありますが、科学的な根拠がない都市伝説なので、これに左右されず、是非とも神秘的な湖・摩周湖の美しさに魅了されてください。
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摩周湖 基本情報
摩周湖 基本情報
(※掲載されている情報については2020年05月記事公開時点のものです。必ず事前にご確認ください。)
トイレ | 売店 | 駐車場 | Wi-Fi | 授乳室 |
所在地 | 北海道川上郡弟子屈町摩周湖 |
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営業時間 | 24時間開放 摩周湖レストハウスの営業時間は8:30~17:30(4月下旬~10月下旬)、8:00~17:00(10月下旬~4月下旬) |
定休日 | 無し |
入場料金 | 無料 |
駐車場 | 有り、乗用車500円(硫黄山駐車場と共通) |
電話番号 | 015-482-1530(摩周湖レストハウス) 015-482-2200(一般社団法人 摩周湖観光協会) |
URL | 弟子屈なび |
トイレ | 摩周湖レストハウスにトイレ有り |
Wi-Fi | 摩周湖レストハウス内Wi-Fi利用可 |
売店 | 有り。展望台にある摩周湖レストハウス |
授乳室 | 無し |
備考 | - |